中国茶葉のこと・・・
日本茶、中国茶、紅茶・・・世界中で飲まれている様々なお茶ももとは
カメリア・シネンシスというツバキ科の植物の葉です。
製造工程での違いが世界中の多種多様なお茶を生みだしました。
か甘香茶屋で最も多く扱っているお茶、中国茶。
星の数ほど多くの種類があるという中国茶。
世界全体の約4割、栽培面積で世界第1位、生産量も世界第1位という規模。
中国はまさしくお茶の国ですね。
中国茶は1978年に安徽農業大学の陳椽教授が定義した分類で、
茶葉の発酵程度や製造方法をもとに
大きく6つのタイプに区分されています。
緑茶・・・不発酵茶
白茶・・・弱発酵茶
黄茶・・・弱後発酵茶
青茶・・・半発酵茶
紅茶・・・完発酵茶
黒茶・・・後発酵茶
これに加えて、花の香りが加わったジャスミン茶のような「花茶」を加えて7種類、とされています。
中国茶の製造工程
緑茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→殺青・・→揉捻・・・・・・・・・・・・・・・・・・→乾燥
白茶・・→萎凋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→乾燥
黄茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→殺青・・→揉捻・・→初烘・・→悶黄・・→乾燥
青茶・・→萎凋・・→揺青・・・→殺青・・→揉捻・・・・・・・・・・・・・・・・・・→烘焙
紅茶・・→萎凋・・・・・・・・・・・→殺青・・→揉捻・・→転色・・・・・・・・・・→乾燥
黒茶・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・→揉捻・・→渥堆・・→復揉・・→乾燥
花茶・・→乾燥・・→選別・・・→堆積・・→燻花・・→放熱・・・・・・・・・・→分離
※萎凋・・・(白茶・青茶・紅茶)茶葉を天日や熱風でしおらせる工程です。
茶葉がもともと持っている酸化酵素による発酵をうながします。
※揺青・・・(青茶のみ)茶葉を軽く揺さぶって撹拌し、発酵を緩やかに進めます。
この工程で青茶らしい華やかな芳香成分を引き出します。
※殺青・・・(緑茶・青茶・黄茶・黒茶)摘んだ茶葉はすぐに発酵をしはじめてしまうので炒熱を加えることで茶葉の
発酵をとめます。
紅茶は完全発酵させるお茶なので殺青はしません。
※揉捻・・・(緑茶・黄茶・青茶・紅茶・黒茶)機械や手でもむ作業です。
ここで形作りながら味と香りをひきだします。
※初烘・・・(黄茶のみ)黄茶は2回の乾燥工程があり、最初の乾燥を初烘と言います
※転色・・・(紅茶のみ)発酵を止めることなく紅くなるまで発酵させる工程です。
※渥堆・・・(黒茶のみ)水分を含んで湿った状態の茶葉を積み重ね、長時間置くことで微生物や細菌を繁殖させる工程
です。
※悶黄・・・(黄茶のみ)茶葉に余熱と湿気が残っている状態で発酵させる工程です。
※復揉・・・(黒茶のみ)黒茶のみ行う2回目の揉捻(茶葉を手や機械で揉む作業)です。
※乾燥・・・(緑茶・黄茶・紅茶・黒茶)茶葉を乾燥させる作業です。
※烘焙・・・(青茶のみ)茶葉を乾燥させる作業です。
竹籠に入れて低温でゆっくり水分を取り除きます。
* お茶のご紹介はこちら
* お買い物の方はこちら
美味しい中国茶を淹れるポイント
1. 茶器すべてを温めておく。
2. 茶葉の量をきちんと量る。
3. 沸騰させた湯で淹れる。
4. 蒸らし時間を計る。
・・・とは書きましたが、
あくまでも頭の片隅にちょこんと置いておくだけ。
それより何より淹れる時間を楽しむこと。
お茶のお作法・・・ていねいに楽しんで淹れる。
これだけで十分です。
ていねいに淹れれば必ず美味しく入ります。
もっとこんな味がほしいな、
香りが弱いな、
と思ったら茶葉を増やしたり減らしてみたり、
ときにはほかの茶葉とブレンドするのも楽しいです。
お茶で遊んでください。
そして美味しい一杯が入ったらぜひ大切な方にもご馳走してください。
ご自身の好みのお茶、見つかりますように。
* お茶のご紹介はこちら
* お買い物の方はこちら